“脳ドック”に特化した画像診断サービスを提供するメディカルチェックスタジオ(東京都中央区、院長:知久正明 以下「MCS」)は、2018年1月のサービス開始以来、2年が経過した2019年12月時点において、「スマート脳ドック」の受診者数が3万人を突破いたしました。これを機に、3万人分の検査結果を分析し、今後の未病対策に繋がるよう受診者データや各世代別の疾患傾向など一部の情報を公開することといたしましたのでお知らせいたします。
■2年間で3万人に利用いただいた「スマート脳ドック」とは
これまで脳ドックは、「費用が高額」「待ち時間が長い」「結果が出るまで時間がかかる」などの理由から、受診のハードルが高いとされていました。MCSが提供する「スマート脳ドック」は、17,500円(税別)という低価格、来院からお帰りまで30分、診断結果は1週間後にスマホから閲覧可能、専門医2人のダブルチェックに加えAI画像診断(研究開発中)を実施するなど、検診の利便性や正確性を高め、開院から2年間で3万人にご利用いただいております。
◆年代別受診者構成
受診者データを見てみると全体の約8割は脳ドック検診が初受診となっています。また、年代別に見てみると、40代が33%、次いで50代が30%、30代が15%となり、働き世代となる30~50代の受診は全体の8割を占めています。働き世代にとって、スマートフォンで予約、待ち時間無し、30分以内で終了する効率的な脳ドックの需要は年々高まり、今後も増加傾向が進むと予想されます。
◆働き世代(30~50代)に着目。認知症や脳卒中発症の予知に関わる「白質病変(※)」などの異常発見率
まず、3万人の受診データの中でも30~50代の働き世代に着目してみると、異常発見率は30代で約23%、40代で30%を越え、50代では約40%に迫るなど、何らかの異常が発見されています。
※.白質病変とは、血流が悪いために、髄鞘が壊れたり、血液や髄液がしみ出たりした状態。白質病変によって脳梗塞のリスクが高まると考えられている。
◆働き世代(30~50代)白質病変の発見率
脳内の血流低下がおよぼす「白質病変」は、認知症や脳卒中発見の予知に繋がると言われています。白質病変は、年齢が上がるにつれGredeも上がりますが、働き世代である30~50代では全体の約3割が白質病変に疾患していることが分かりました。 その中から世代別に見てみると、 30代で約15%、 40代では約26%、50代では約50%と約半数が白質病変の初期症状が発見されています。早期発見による生 活習慣改善などで、将来の認知症や脳卒中発症予防に繋げていくことができます。
◆3万人の全データ中の、睡眠や高血圧などの生活習慣に問題を抱える受診者は、白質病変疾患率が増加
―白質病変と高血圧、睡眠などの生活習慣との関係
全世代を含む3万人の全受診者データを元に白質病変と生活習慣に着目しました。まず、受診者の高血圧有無との関係では、白質病変のGredeが高まるにつれ、高血圧の割合が増えています。
また睡眠に関しても、睡眠障害を抱えている回答受診者における白質病変疾患割合は増える傾向にあります。
【下記のような取材が可能です】
■クリニックでの「スマート脳ドック」MRI/MRA体験
■院長による分析結果に潜む現代人の問題・課題とは
■院長によるスタジオでの認知症につながる白質病変などの解説